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ものづくり補助金②

今回は、ものづくり補助金の申請方法についてご紹介していきます。

●2022年ものづくり補助金の最新情報

2021年12月20日に令和3年度補正予算が政府案どおり成立したと発表されました。中小企業庁が作成した補正予算の資料によると、デジタル化やグリーンエネルギーの活用により、生産性を引き上げようとする企業への支援を拡充する見込みです。具体的には通常枠・回復型賃上げ/雇用拡大枠・デジタル枠・グリーン枠・募集枠の見直しが行われており、今後ますますものづくり補助金を受けられる企業が増えるでしょう。主な変更点を以下にまとめました。

 

・従業員規模に応じた補助上限額の設定

賃金引き上げを行う事業者支援を強化。補助上限額を一律1,000万円から、従業員数に応じた金額に見直し。上限額は750~1,250万円になる予定。

・補助対象事業者の見直し・拡充

対象事業者に「資本金10億円未満の特定事業者」を追加。これにより中小企業だけでなく中堅企業も要件を満たす可能性が高まる。

・回復型賃上げ・雇用拡大枠の新設

業績が厳しい事業者に向けて新たな枠を創設。通常の要件に加えて前年度の事業年度の課税所得が0の事業者が支援対象となる。

・デジタル枠の新設

DX(デジタル・トランスフォーメーション)に資する製品・サービスの開発や、デジタル技術を活用した生産プロセスの改善を行う事業者が対象。

・グリーン枠の新設

温室効果ガスの排出削減に資する製品・サービスの開発や、炭素生産性向上を伴う生産プロセスの改善などを行う事業者が対象。

 

参考:mono.pdf (meti.go.jp)

 

●ものづくり補助金の申請方法と注意点

補助金の申請は現在インターネットを介した電子申請に一本化されています。ものづくり補助金のWebサイトから電子申請システムページへログインし、必要事項の入力と書類を添付したうえでデータ送信・申請できます。手順はシンプルですが、申請に必要な添付書類の準備に大きな手間がかかるのです。そのため、事前に自社の要件や注意点を知っておくとよいでしょう。

 

ものづくり補助金の申請にあたって確認しておくべき点は以下のとおりです。

 

・GビズIDプライムアカウントの取得が必要

GビズIDとは、ひとつのアカウントで複数の行政サービスにアクセスできる認証システムです。電子申請システムにログインするにあたり、事前にGビズIDを取得しておく必要があります。

・申請しても採択されない場合がある

これまでの採択結果をみると、ものづくり補助金の採択率は30%から50%程度です。申請したら必ずもらえる補助金ではないこと、また数多くの事業者のなかから採択されるためには書類作りが重要であることを理解しておきましょう。

・補助事業期間が決まっている

ものづくり補助金の場合、交付決定から最大10か月間の間に支出された経費についてが補助金の対象となります。補助事業期間の前後の支出については補助金が下りないため、応募前にスケジュールを確認しておきましょう。

・採択された後の諸手続きに手間がかかる

採択を受けたらすぐに補助金が下りるではありません。交付申請手続きを行い中間監査や実績報告を経て補助金を受けた後、さらに定期的に事業化状況報告を行います。補助金が下りるまでに時間がかかるため、資金繰りに注意しましょう。

 

次回は、ものづくり補助金の採択を受けるためのポイントをご紹介していきます。

 

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