今回は、キャリアアップ助成金の変更点に関してご紹介していきます。
●賞与・退職金制度導入コースの変更点
これまでの「諸手当制度等共通化コース」は「賞与・退職金制度導入コース」に名称変更され、諸手当等(賞与、退職金、家族手当、住宅手当、健康診断制度)の制度共通化への助成を廃止し、賞与または退職金の制度新設への助成へと見直されました。
【旧制度】
助成対象制度 |
② 賞与 |
① 家族手当(廃止) | |
② 住宅手当(廃止) | |
③ 退職金 | |
④ 健康診断制度(廃止) |
【新制度】
① 賞与 |
② 退職金 |
※非正規雇用労働者に対する制度新設のみで助成可(正社員との共通化は必須ではない)
同一労働・同一賃金の問題を解決するためには、こちらのコースを活用するのもいいでしょう。キャリアアップ助成金は複数コースの併用することも可能です。
●短時間労働者労働時間延長コースの変更点
短時間労働者労働時間延長コースは、短時間労働者の週所定労働時間を延長するとともに、処遇の改善を図り、新たに社会保険の被保険者とした場合に助成されます。社会保険の適用拡大をさらに推し進めるための改正として、支給要件の緩和、助成金の増額措置の延長が行われます。
2022年10月より、短時間労働者の社会保険適用拡大の対象となる事業場の範囲が拡大されますが、こちらの助成金活用もお勧めです。
・延長すべき週所定労働時間の要件の緩和
(従来)週5時間以上 → (変更後)週3時間以上
・助成額の増加措置等の延長
(従来)2022年9月末 → (変更後)2024年9月末(予定)
労働者の意欲、能力の向上や事業の生産性の向上、優秀な人材を確保するためには、キャリアアップ助成金は有効な助成金になります。
bizdco運営部
参考URL: キャリアアップ助成金 (mhlw.go.jp)