bizdco

ブログblog

建設業におけるトライアル雇用助成金について②

今回は、若年·女性建設労働者トライアルコースを詳しくご紹介していきます。

 

●若年·女性建設労働者トライアルコースとは?

4つのコースのなかで、「一般トライアルコース」「障害者トライアルコース」の支給申請をした後に申し込めるのが「上乗せ分」の助成金にあたる「若年·女性建設労働者トライアルコース」です。

 

「若年·女性建設労働者トライアルコース」は、離職や転職を繰り返している人や離職期間が1年を超えている人など、就職することに不安がある若年者(35歳未満)や女性が対象です。若年や女性労働者の入職促進に取り組んでいる中小建設事業主は、対象となる労働者を一定の期間雇用することにより助成されます。

※中小建設事業主とは、資本金額もしくは出資の総額が3億円以下、または常時雇用している労働者の人数が300人以下の建設事業主です。

 

◎トライアル雇用助成金の支給要領

トライアル助成金の対象となる事業主は、4つの助成金の共通要件として以下が挙げられます。

 

·雇用保険を適用している事業主

·雇用管理責任者の選任をしていること

·当助成金の支給のための審査に協力的

·申請期間以内に申請を行う

·過去に不正受給をしてから3年以内に支給申請をしている事業主ではない

·当助成金の支給申請後から支給決定までの間、不正受給をした事業主ではない

 

また、若年·女性建設労働者トライアルコースの対象者はこれらの条件に加えて、トライアル雇用助成金の支給決定を受ける事業主であるという条件が加わります。

 

◎若年·女性建設労働者トライアルコースの対象者は?

また、若年·女性建設労働者トライアルコースの対象となる労働者は、以下の通りです。

 

·35歳未満の若年者、または女性労働者

·トライアル期間に主に左官や大工、鉄筋工、配管工などの建設工事現場の現場作業または施工管理に従事している若年

·女性建設労働者トライアルコースの個別要件は、トライアル雇用助成金の4つのコースのなかで「一般トライアルコース」か「障害者トライアルコース」の支給認定を受けていることです。

 

◎各コースの支給額は?

支給される金額は、以下の内容となります。

 

·一般トライアルコース、障害者トライアルコースの場合

1人あたり1カ月最大4万円×3カ月=最大12万円

·若年·女性建設労働者トライアルコースの場合

1人あたり1カ月最大4万円×3カ月=最大12万円

 

この2つを合計すると、1人あたり1カ月最大8万円×3カ月=3カ月で最大24万円が支給されます。

 

ここで、目を向けるべき注意点があります。それは「一般トライアルコース」もしくは「障害者トライアルコース」の分が支給されないことには、上乗せ分となる「若年·女性建設労働者トライアルコース」の助成金は支給されないことです。

 

◎助成金が受けられる期間

助成金を受け取れる期間は、1カ月単位で、最長3カ月となります。さらに、トライアル雇用期間が以下の場合は、それぞれが定める期間になります。

 

·トライアル雇用労働者の責めに帰すべき理由がある場合の解雇の場合

·トライアル雇用労働者の個人的な都合による退職の場合

·トライアル雇用労働者が死亡した場合

·天災等のやむを得ない理由が発生したことにより事業の継続が不可能な状態になったことにより解雇の場合

·トライアル雇用労働者がトライアル雇用期間中に常用雇用に変わった場合

·トライアル雇用労働者が支給対象外の職種に配置転換した場合

 

次回は、申請方法に関して詳しくご紹介していきたいと思います。

bizdco運営部

参考URL:建設事業主等に対する助成金(旧建設労働者確保育成助成金)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

バックナンバー